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2008年09月 アーカイブ

2008年09月03日

9月1日魚沼小出郷を終えて

お米のおいしい町・魚沼小出郷。そこには素晴らしいホールと素晴らしい人たちがいました。そして一つのプロジェクトを決意しました!

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11月13日はオペラシティから日本にメッセージを発信する!

皆さんは「食育」という言葉を聴いた事がありますか?聞く事が苦しくなるような事件に埋もれたこの現代社会を、少しでも良い方向に向かわせてゆくキーワードがこれです。11月13日・オペラシティから僕らは日本にこの考えを発信します!

「人間らしい心」とは何でしょうか?公共のルールの中で自由を謳歌し、生きている事の喜びを感じながら生きることのできる存在が人間なのです。しかし今の世の中、何かが欠けている気がしませんか?それは何なのか核心は実はよく分からないけれど、「このままじゃいけないな」と漠然と感じる危機感。それは社会、経済、国家、宗教、我々の置かれている環境に対する不安感。自分がいったいどこにいるか分からない孤独感。おそらくこの状況から抜け出す根本的なキーワードは「家庭」にあるのではないかと思うのです。生活最小単位としての「家庭・家族」そこでエネルギーを充電して広い社会に飛び出し、疲弊したらまた帰って身体を休め気力を充実させ次に備える。その機能を果たすのが「家庭」であり、それを継続させていく大事な役割を持っているのが「子供」達なのです。

彼らがこの世に誕生してから一人前の社会人となっていく間、必要な習慣、礼儀、考え方、健康を得る事が「食」によって支えられている、というのがこのフォーラムの委員長であられる日野原先生の考え方です。

フォーラム委員の端くれとして会議に参加させて頂きながら、普段僕が感じている事とこの主張がダブりました。そして嬉しくて大きな声で叫びたくなりました。

人間の心の中にある「懐かしい気持ち」「人を敬い、大切にする気持ち」「自分を高める事に喜びを持つ気持ち」「沢山の他人の中に自分は存在するという概念」。そして「芸術は人間の心に必要不可欠である」という、僕が音楽を始めたきっかけに通じる考え方。それらの全ては子供のうちからだんだんと「食」とともに育てられてゆく事。

一人でも多くの人にこの考えを聞いていただき、同意を頂き、そしてその一人ひとりの方に実践して、発信してもらいたい。これが出来る機会は、今の僕にはこれしかないと思い、今回11月13日のコンサートを企画しました。

今回チャリティーコンサートとしました。コンサート収益の一部は、「子供の食育」推進フォーラムに充てたいと考えています。

一人でも多くの皆さんの心に、このキーワード「食育」を暖めて頂きたいと強く願います。

以下のサイトも是非見てください。

 

2008年09月06日

麻布十番 てげてげ

鹿児島って、上手いものの宝庫ですよね。東京で堪能出来ます!

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麻布十番 ピッツァ SAVOI

なぜ一日のブログで2件目を紹介しているのだろう?永遠の謎としておきましょう。鹿児島からナポリまで足を伸ばしてきました!

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2008年09月09日

楽しい友人とおいしい食事

話が弾むと食事も幸せ。おいしいものは話を弾ませる。良い連鎖反応は人を幸せにさせます。今日はNHKイタリア語講座でおなじみのダリオ・ボニッスィご夫妻と新宿の知る人ぞ知るイタリアンである「Vincero‘(ヴィンチェロ)」に行ってきました。店の名前はもちろんプッチーニ・トゥーランドットのあれ。ずっとイタリアオペラ、しかも昨日は僕の尊敬するカルロ・ベルゴンツィのヴェルディアリア集がかかり気分はいきなりトップスピード!ダリオは今オペラアカデミーを主宰していて、午後はその講座にお邪魔して来ましたが、今の日本人の歌を勉強する人に必要な「舞台人になるための心構えの勉強」をきちっと体現されていました。それからの流れだったから話題はオペラ一色。オペラに対する夢や現状や、色々な事を時間を忘れて話していたら、いつの間にか4時間があっという間に過ぎていました。料理のお味は、もちろん美味しい!食材の特徴をきちんと把握し、期待している味にプラスワンが必ず加わるサプライズ。ワインのバリエーションも極めて多く、美味しい時間をトータルで演出する意気込みにあふれた、勢いを感じるお店でした。彼らと別れた後麻布十番で久しぶりにフランスから帰国しているチャーミングで周りを明るくさせるメゾソプラノの鳥木弥生ちゃんと、ずっとイタリアでスローフード協会の仕事に携わり、現在日本で幅広く(翻訳したり・いろいろな人を結びつけたり、あ、最近は「イタリア式朝食でイタリア語を学ぼう」という意欲的な講座も開設しました。www.p-campi.com参照)活動する石田さんと、金沢の椿姫で共演したというだけで我々に振り回されている、将来有望なバリトン・原田君と再会しました。終電までの小一時間、例の「てげてげ」、食べ物を口に入れながらも話のスピードは相変わらず落ちないという、我々が長い時間をかけて体得した特殊技術を駆使して、楽しき時間を過ごしました。ああ、こんな時間っていいなあ!

2008年09月10日

発信する事と懐かしい気持ち

今日は僕の人生の師と会い、今、そしてこれからをどのように生きていくべきなのかというヒントを頂いた。我々音楽家が世の中に問うていかねばならぬ事、豊かな生活に必要不可欠な「本物の音楽」を発信し続ける事の大切さを改めて確認する事ができた。僕の身体から表現される音楽がもし誰か一人でもその人生に良い力をお与えする事ができるのなら、それは人生の全てを捧げるだけの価値のあるものだ。辛い事から逃げる事ばかり考えないで、真正面からぶつかってみると意外と問題は消えてゆく。心が豊かになった瞬間に、悩んでいる事がどんなに小さかったかに気がつくことは良くある事ですね。じっくり話した後、とある焼肉人気店に。肉はきわめて上質、特にホルモンは味わい深くやわらかく、その評判のよさの一端を満喫する。ただ店員がきわめて五月蠅い。会話はおろか話を聞くことも難しい。どういうシチュエーションで食事を楽しむかは客に任せて欲しい。というか、そういう店は僕らが行かなければ良いのだな。一つ勉強。で、その後近くのもんじゃ街へ。そこには日本人の持つ「懐かしさ」があった。おそらく心に抱く「東京下町」のカタチ。鉄板にこびりつく焦げをこそぎながら、どこか自分の居場所を感じるようだった。あれ、これって音楽と一緒じゃないか?安心感とわくわく感が同居するワンダーランド。妙に納得し、今日ここにたどり着いた必然の偶然に感じ入る。帰りがけにわが師が「ああ、もんじゃは楽しかったな」と子供のような声を上げていたのは印象的であった。

2008年09月13日

薔薇の騎士

「薔薇の騎士」の練習が始まった。リリックテノールにとってかくも有名でかくも厄介なアリアを持つこのオペラ、他のパートをじっくり聞いてみると、実にすごい。言葉のさばきも、音程の入り方も想像を超えている。僕の友人の谷川君が歌っている「イタリア人の情報屋」のせりふなど、「イタリア語訛りのドイツ語」で早口である。うーん、すごい。それに比べて僕の「イタリア人歌手」は、カンタービレで心地良くて、愛に満ちた情熱的な曲で、さぞかし歌っているほうも気持ちいいだろうと思われるだろうが、結構大変である。でも白鳥は水面下で何とやらとも言うし。頑張ります!

2008年09月16日

友への想いよ 永遠に!

長年の友人の追悼コンサートに顔を出してきた。彼が団長を務め、心から愛してきた合唱団は見事に白い翼を背にして羽ばたいていた。この合唱団は自主性と実行力に秀で、関わるものを麻薬のような魅力で虜にする。そこに僕の友人、MAGは一つのスピリットを残していった。ひたむきな心、信じる事に向かって迷わず進み続ける事が全てである事。惜しいやつを亡くした。

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2008年09月20日

不思議な街 六本木

僕の住むすぐ近くに六本木と言う街がある。皆さんご存知だろうか?この街の持つ不思議な感覚を。僕は散歩が好きで度々家の近所1時間くらいのところを朝気持ちのいい空気を味わいにに行っている。意外なことであるが、六本木の近くは(と言うか港区は)緑が多く、散歩には絶好なところなのである。飯倉片町の交差点からドンキホーテに向かって歩いていると、ロアビル前の交差点あたりに徹夜で飲み疲れた若者達がコンビニでジュースなどを買ってぶらぶらしている。これは僕が学生時代よく呑みに出かけた歌舞伎町と同じ風景。だが六本木の底力はここからである。たまに、少し寝坊をして、11時くらいに(サラリーマンの皆さん、こんな生活でごめんなさい)六本木を通りかかると、もう世間は十分に機能している時間帯なのに例の交差点には不思議な人たちがたむろしている;外国人のカップル、あきらかに社会人スーツをパシッと着た酔っ払いの集団、ぴちぴちのドレスを着て、仮装なんかをしている女の子達etc.こういう店は朝何時まで開いているのですか?僕は学生時代は六本木にはお邪魔せず、前述の新宿や池袋など「大衆」と言う名前のつく盛り場なんかに出没していた覚えが有るけど、今のライフスタイルはこういう形なのか、と改めて納得した次第です。時は流れています。

2008年09月21日

焼肉探検隊出動!

美味い焼肉やさんを求め日々活躍する超プライヴェートカルト集団、それが『焼肉探検隊』。今日はその3回目の例会、場所は広尾「きらく亭」超有名店とは知らなかった。

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2008年09月22日

ナイチンゲールの沈黙~海堂 尊のすごさ~

もう皆さんは読まれただろうか?これは面白い!現役病理医の作者がその深い知識と力強い構成力と、「あっといわせる感」の爽快さで一気に読みきらせる作品。僕も2日で読破しました。

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2008年09月23日

自叙 6

意識改革を感じながら帰国した僕は、毎日の基本を発声に据えた。自由に声が出れば、自由にコントロールできれば何かクリアーできる。それを合言葉に来る日も来る日も発声に熱中した。そう、それは上手くなりたくて放課後の時間オルガンに向かって自己流で繰り返した、あの思い出深い高校時代の行動と同じ根をなすものであった。

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2008年09月26日

真の芯の強さ

久しぶりに「金スマ」を観ていたら、EXILEのメンバーが不幸にもペーチェット病にかかってしまい、グループを続けるか止めるか非常に悩みながらも、ここで朽ちるなら本望と踊り続ける事を決意したその時、「病気は、その人の‘個性‘ですと言い切った彼。心が揺り動かされた。こうも強くなれるのはなぜだろう。迫り来る不安の中で、自分の夢を見据え、ともに歩む仲間達を信じ、力づよく一歩を踏み出す彼を、心から応援したい。

2008年09月27日

薔薇の騎士 無事終わる!

R・シュトラウスの名作「薔薇の騎士」(新日本フィル・指揮;アルミンク、すみだトリフォニーホール)が昨日無事終了した。メゾソプラノの藤村さんを始め、世界で活躍中の歌手を贅沢に集め、この音楽を知り尽くした俊英マエストロ・アルミンクの棒に操られ、官能の2日間はあっという間に過ぎ去った。僕は「テノール歌手」役、知っている人はうなずいてしまうだろうが、たった5分間で失敗も許されず、極めてハイテンションで切り抜けなければならない難役であった。実は練習中に今回は結構迷いが生じていた。「これ、上手く歌い切れるのかな」と。しかしHP(オケつき舞台稽古)に入って気分は一変した。舞台に立って、マルシャリンを目の前にして、気持ちを集中したら、久しぶりに感覚であるが、心の中からフレージングの線のようなものがはっきりと見え始めた。今回は「天使に連れてこられ(この天使はマルシャリンの幼い時の心の象徴)謁見の場で、まだ純粋な愛を夢見ていた頃のマルシャリンの気持ちを歌によって目覚まさせて欲しい、と可愛くお願いされて、歌う」と言う設定。とても面白い。彼女の事だけを想い、美しい流れを、と考えた瞬間、それまで心の奥にとどまっていた何かが噴き出してきた。唯一『イタリア語で歌う』人間であったから、語感とニュアンスはオペラ全体にギャップを作り出すが、それが良い効果を生むよう出来ている。極論として、実はのアリアが無くても話は進んでゆくのだが、入ることによって旧態依然とした貴族社会の雰囲気が感じられる場面に変容する。このアリアは実は当時、有名なイタリア人歌手、エンリコ・カルーソーをイメージして書かれ、しかも実際に依頼されたらしい。しかしギャラがプロダクションの総予算より高くなり別の人が歌ったと言う事だ。カルーソーの持つ声の存在感と弱音に向かうフレージングの美しさを感じて頂けたら本望である。

2008年09月28日

やっぱりヴェルディは素晴らしい!

薔薇の騎士が終わってほっとしたのもつかの間、今日は10月13日・相模大野での「ヴェルデイナイト」の練習日初日であった。久々に木下美穂子さん、マエストロ飯森にお会いした。木下さんは本当に素晴らしいソプラノであると再認識した!まさにヴェルディを歌うために生まれてきたようなその声は「ちょっと調子が悪いの」と言いながら響き全開で、僕一人で聞かせて頂いてよいのだろうかと思うほどの熱唱であった。早くこの声をホールで皆さんに聞いていただきたい!飯森さんは相変わらず颯爽と、最近トレーニングの成果著しく筋肉がピッと目立ちかっこよい。そして演奏のたびに「ねえ、ここ、こうしてみようよ」と解釈を提案され、所謂「作る喜び」を実感できる数少ないマエストロである。このゴールデントライアングル(「バミューダ」で無い事を祈る)が繰り広げるヴェルディの世界は、おそらく今まで体験した事のない「声」の魅力をたっぷりと皆さんに心行くまで味わって頂けると予感しています。ちょっと都内から離れているけど、皆さん聴きにきてくださいね!