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ナイチンゲールの沈黙~海堂 尊のすごさ~

もう皆さんは読まれただろうか?これは面白い!現役病理医の作者がその深い知識と力強い構成力と、「あっといわせる感」の爽快さで一気に読みきらせる作品。僕も2日で読破しました。

当然ですが、彼の作品との初めての出会いは大ベストセラーである処女作、「チームバチスタの栄光」でした。家内が買ってきたものを何気なく手にとって眺めはじめたら、其処からぐいぐいと引っ張られ始め、結局その日に読みきってしまいました。彼の作品魅力は、豊富な知識と力強いプロット、医学の最先端技術を紹介し、且つ個性豊かな登場人物の生き生きとした描写など、僕の愛読する池波正太郎先生が「老成」、北方謙三先生が「大河」であるとしたら、この作者・海堂尊先生は「軽妙な重厚」ともいえるジャンルを開拓したのではないかと感じます。「検死官スカーペッタ」シリーズのパトリシア・コーンウエルと似たベクトルを持ち、ジョン・グリシャムの持つ、今すぐにでも映画化できるような物語のスピード、展開の鮮やかさを兼ね備え、映画「シックスセンス」のラストシーンを思わせる心地良い裏切りを感じさせ、非常に快感でした。加えて今回の「ナイチンゲール」は、歌音楽の真髄・ど真ん中を描いていて、いつかこの人とはどこかで出会うんじゃないかな、というイメージが湧いてきています。久しぶりに出合ったこの感覚、どうかお試しあれ。

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