イタリアに戻り ぐるっと回って 再びイタリア
イタリアに帰ると直ぐに休むまもなくパリへ。カルメン準備で大変御世話になったマダム・ライスにご挨拶をまずしたかったのだ。先生は極めて御疲れのご様子。それには理由があった。今年のスカラ座の初日は「カルメン」で開ける。主役に抜擢されたカルメン歌手は「オペラデビュー」で「スカラデビュー」とのこと。声も素晴らしいし、見た感じもカルメンそのものなのだが、ただ足りないのは「経験」。それを按じた指揮者のバレンボエムがマダムライスに懇願して送ってきたらしい。1週間みっちり付きっきりの稽古で(どこかで聞いたことのある話である)だいぶ形になったらしい。しかせ先生の体力は限界に近づいてきていた。おまけに7階に住む先生のマンションはエレベーターが故障中で階段を上り下りしなければならない。先生にねぎらいの御言葉をお掛けして、これ以上疲れないように、と願いながら退室した。何冊か楽譜を買って次の目的地、マドリッドに向かった。話は長くなるので、続く。
