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パルマその2 ミシュランの実力

イタリアには信頼されている料理店を紹介するガイドブックがたくさんあるが僕がいつも参考にしてしまうのは2つ、それはミシュランと、いまだかって一つとしてはずれの無い本、「オステリアガイド」である。本の値段は確かに高めであるが、その元を取ってなお余りある活躍度合いだ。この本の大きな特徴は「アンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェまで食べて35ユーロ以内(ワイは入れない)が大原則で、もしこの規定に引っ掛かり高くなってしまったりしておると、毎年出版元のスローフード協会の覆面視察に基づきリストから外される、それはそれは厳しいとこのを超えてきているのである。その2冊両方に載っている店、それが「アル・トゥリブナーレ」である。

やはり音大から3分ほど歩いたところ、当時我々は偶然この店を見つけ出した。ハムがぶら下がる、まあ汚いトラットリアだったが今は見違えるようにきれいになっている。そりゃそうだ、ミシュランなんだから。まずはその生ハムを食す。当然、うまい。プリモにはタリアテッレ・アル・ラグーを。まあミートソースだ。これがまたうまい。肉の味が濃厚で、パスタ自体が味わい深い。そしてセコンドにはシンプルなフィレステーキを。これがまさに白眉であった。甘み、うまさ、食感、さしの入らなさ加減。すべてに完璧であった。イタリアの肉のうまさに舌を巻いた。これで一人30ユーロ!イタリアの永住を真剣に考えさせられる一瞬であった。繰り返し言うが、ここパルマにはピアニストとの合わせのために来ている。それすらほんのちょっこしではあるが忘れさせる素晴らしい時間であった。

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